2週連続で台風が接近する沖縄本島や周辺離島では27日、漁師や農家が防風対策に追われた。悪天候は農業や漁、観光業などに幅広く影響。農作物の塩害被害への懸念も出ている。「早く通り過ぎてほしい」との声が相次いだ。

台風22号接近で、小松菜の収穫を急ぐ農家=27日午前11時すぎ、豊見城市与根

 久米島町は昨年の台風直撃による停電で、養殖場のエビ約70万匹が死んだ。久米島町漁協は対策で発電機を準備した。担当者は「暴風で水温が下がるとエビの調子も悪くなる」とうんざりした様子で話した。

 11月1日はソデイカ漁の解禁日だが、糸満漁協は「台風の進路次第では遅れる可能性もある」と懸念する。先週、今週とも漁に出る船が少なく、水揚げ量は減少。28日も先週に続き、市場を閉める予定だ。

 久米島町は29日の那覇地区中学校駅伝大会が取りやめとなり、久米島マラソンと合わせて2週連続のイベント中止。リゾートホテル久米アイランドの職員は「10月の売り上げは厳しい。どう取り戻していくか考えたい」と頭を悩ませた。

 サトウキビが基幹産業の南・北大東島では2週連続の塩害を懸念する。南大東村では台風21号で島の北側と西側で影響が出た。村役場産業課は「短期間で2度も被害に遭ったら大変」と心配する。

 八重瀬町で「ぐしちゃんいい菜」を生産する安里喜美子さんも「塩害や強風で葉がこすれると変色し、売り物にならない。風雨の強さが心配」と表情を曇らせた。