28日、沖縄本島に急接近し、強い風雨をもたらした台風22号は県内各地で木々や電柱をなぎ倒した。半日近く暴風が続き、車や家屋の損壊も相次ぎ、避難所では27日から泊まり込んだ高齢者らが不安な夜を過ごした。

高波が押し寄せる南城市奥武島の海岸=28日午後0時3分

強風で倒れ、民家のフェンスを壊したガジュマルの大木=28日午前9時26分、那覇市楚辺

国際通りで強い風雨にあおられる観光客=28日午後2時42分、那覇市牧志

暴風で壊れたシャッターを外し、板を打ち付ける豊見城市消防隊員=28日午後2時45分ごろ、豊見城市我那覇

強風でなぎ倒された自動販売機と電柱=28日午後5時38分、北谷町北谷(喜屋武綾菜撮影)

高波が押し寄せる南城市奥武島の海岸=28日午後0時3分 強風で倒れ、民家のフェンスを壊したガジュマルの大木=28日午前9時26分、那覇市楚辺
国際通りで強い風雨にあおられる観光客=28日午後2時42分、那覇市牧志 暴風で壊れたシャッターを外し、板を打ち付ける豊見城市消防隊員=28日午後2時45分ごろ、豊見城市我那覇 強風でなぎ倒された自動販売機と電柱=28日午後5時38分、北谷町北谷(喜屋武綾菜撮影)

 北谷町宮城の県営砂辺団地では高さ約8メートルのモクマオウが倒れ、駐車していた車2台の上にのしかかった。1台は屋根部分に完全に乗り上げ、幹が後部座席の窓ガラスを突き破った。

 所有者の上運天三和さん(45)は「風が強いので朝9時すぎに車を見たら、木が倒れていた。中もぐちゃぐちゃ」とあっけにとられた表情。「5年前に新車で買い、最近修理したばかり。直るのだろうか」と途方に暮れていた。

 倒木は県内各地で発生し、うるま市兼箇段では県道2車線が約7時間にわたって通行止め。八重瀬町小城、北中城村荻道の町・村道も倒木などで通行できなくなった。

 うるま市与那城では海中道路付近の道路が約100メートルにわたって冠水。水は9時間も引かず、付近に住む大庭優奈さん(15)は「一時は膝の高さまで水位があったが、大きな被害がなくてよかった」と胸をなで下ろした。

 県内各地の避難所には最大123人が自主避難した。27日夕から那覇市保健所に避難した女性(87)は「一人暮らしだから台風の夜が怖い。家の周りの片付けもある。台風のたびにいろいろ大変」と声を落とした。

 28日昼には台風中心部が沖縄本島を包み、一時、風雨が弱まった。那覇市の国際通りでは観光客があふれ、開店した一部店舗でつかの間の買い物を楽しんだ。

 那覇市松尾の沖縄料理店では客が長蛇の列をつくった。祖慶裕太店長は「店のメニューの看板は強風で壊れたが、普段6時間で売り上げる2倍の額を2時間で上回った。行く場所がない観光客がほとんどで、夜まで営業を続け、沖縄料理を振る舞いたい」と話した。