沖縄タイムス+プラス ニュース

元脱走米兵が見た辺野古 基地内から出てくる機動隊に衝撃 「日本政府が向いているのはどっち?」

2017年11月2日 09:13

 1日、沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに向かって、1人でブーイングする男性がいた。ベトナム戦争に反対し、脱走した元米兵のクレイグ・アンダーソンさん(70)だ。「軍事力を誇示しても自国の平和は守れない」が持論で、基地を強化すれば周辺の国々を緊張させ、緊張が長く続けば核戦争につながると考える。世界各地に170カ所以上もの基地を持つ米国と、自衛隊だけでは足りないから米軍の力も必要だと信じる日本政府に「一体どこまで持ちたがるのか」と顔をしかめた。

新基地建設に反対する人々のテントを訪れた元米兵のクレイグ・アンダーソンさん(右)=1日午前時すぎ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 脱走したのは20歳の時。米軍横須賀基地に停泊中の空母から逃れ、市民団体の手引きでスウェーデンに渡った。来日はそれ以来となる。辺野古での抗議活動は道向かいから見守った。

 衝撃を受けたのは機動隊が基地外ではなく、中から出てきて座り込みを中止させたこと。「日本政府は市民ではなく、米軍の方を向いている」と感じた。

 抗議する住民、警察官、埋め立て資材を運ぶダンプカー運転手それぞれの表情を見て、「ここにいるみんなが不幸な気持ちだと思う。とはいえ、座り込む以外に抗議の仕方が見つからないのも分かる」と戸惑った。

 米国民の間ではイラク・アフガン戦争が14年続き、厭戦(えんせん)ムードが漂う。軍事費は国家財政を大きく圧迫している。「だからきっと、米軍基地はこの先長くは続かない」。ブーイングをした手を、祈るようにペットボトルのお茶へ添えた。(政経部・平島夏実)

「沖縄の基地問題」もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

 「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

 住宅の上を飛ばないで…「これってそんなに難しいお願い?」

 基地維持に「沖縄差別」を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担

購読者プラン/デジタル購読者プランの会員なら、電子新聞も有料記事も読み放題! 


これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地
沖縄タイムス社編集局編
高文研
売り上げランキング: 24,236

あわせて読みたい

関連リンク

沖縄タイムス+プラス ニュースのバックナンバー

沖縄関連、今話題です(外部サイト)

JavaScriptをOnにしてください

アクセスランキング

ニュース 解説・コラム

沖縄タイムスのお得な情報をゲット!

友だち追加
LINE@

沖縄タイムスのおすすめ記事をお届け!

友だち追加
LINE NEWS