道ばたなどに自生する身近な薬草やスーパーで手に入る食材を使ったコスメの作り方を紹介した「野の薬草、食べ物を使った 手作り化粧品レシピブック」(写真、ボーダーインク)を与那原町在住の薬草研究家、大滝百合子さん(47)が出版した。「簡単、安い、効果抜群」という自然コスメの魅力や作り方を聞いた。(学芸部・高崎園子)

薬草を使った化粧品のレシピ本を出版した大滝百合子さん。自身も自宅アパートのベランダでヨモギなどを育てている=与那原町

「野の薬草、食べ物を使った 手作り化粧品レシピブック」

【アルコールを使った薬草ローションの作り方】(1)好きな薬草を洗ってビンに入れ、薬草全体が漬かるように泡盛または日本酒を注ぐ(写真右)。(2)直射日光の当たらない場所に置く。酒が色づき、薬草の香りが漂うようになったらOK。1週間ほどから使える。常温で保存する。(3)匂いが気になる場合は、原液を水で2倍以上に薄める(写真左)。

薬草を使った化粧品のレシピ本を出版した大滝百合子さん。自身も自宅アパートのベランダでヨモギなどを育てている=与那原町 「野の薬草、食べ物を使った 手作り化粧品レシピブック」 【アルコールを使った薬草ローションの作り方】(1)好きな薬草を洗ってビンに入れ、薬草全体が漬かるように泡盛または日本酒を注ぐ(写真右)。(2)直射日光の当たらない場所に置く。酒が色づき、薬草の香りが漂うようになったらOK。1週間ほどから使える。常温で保存する。(3)匂いが気になる場合は、原液を水で2倍以上に薄める(写真左)。

 大滝さんが薬草に興味を持ったのは20年以上前、国内の大学を卒業し、社会学を学ぶために留学した米国で。

 肌が弱く、どんな化粧品を使っても乾燥して皮がむけた。さまざまな化粧品を試して唯一効いたのが、化学物質を一切使わない、100%自然の材料を使ったものだった。

 そこから薬草について勉強を始めた。夫の仕事で12年前から沖縄に住む。地元の薬草について文献などを含め研究した。

 著書ではヨモギ、オオバコ、オニタビラコ、カタバミ、グンバイヒルガオ、シマグワなど県内の道路脇や野山、公園などに自然に生える草や木の薬効、薬草を使ったローションや乳液などの基礎化粧品、シャンプー、リンスの作り方を紹介している。

 「生」の薬草は効力が高いが、売られている薬草入りの化粧品は、倉庫で保管されたり、流通している間に薬効が切れたりしていることもある。

 手作りの化粧品なら、生の薬草を新鮮な状態で活用でき、効果を最大限取り入れられる。

 アルコールを使えば、生の良さを保て、使うときには薬用物質を素早く肌に浸透させることができる。

 大滝さんのお勧めの薬草はヨモギ。県内で手に入りやすく、かゆみや痛み、吹き出物など肌トラブルに広く効くという。

 本では、スーパーなどで買える食物を使ったコスメの紹介も。大滝さんが沖縄に来て効果を“発見”したのが黒蜜で、洗顔料として、皮脂を取り過ぎることなく汚れや汗を落とせ、保湿力もあるという。

 薬草ローションか黒蜜の効果か、自身の頬にできた直径1センチ大のしみがかなり薄くなった。

 大滝さんは「薬草は人間が暮らしているのと同じ環境で育つので、そこで暮らす人の肌トラブルや体調に合った薬効を持っている。化粧品に取り入れて親しんでほしい」と呼び掛けた。