【東京】企業メセナ協議会(東京・尾崎元規理事長)は2日、芸術や文化振興による社会創造(メセナ)活動に貢献した企業団体を表彰する「メセナアワード2017」の優秀賞(しまんちゅ心と技賞)に、沖縄タイムス社の伝統芸能選考会と選抜芸能祭を選んだ。60年を越えた伝統芸能の保護や継承による地域貢献、文化交流に寄与した点が評価された。

メセナアワード優秀賞に選ばれた選抜芸能祭のグランプリ公演=10月22日、那覇市久茂地・タイムスホール

 2016年度の活動136件から貢献度や関与度、独自性、継続性などの点で賞が選考された。

 沖縄タイムス社は沖縄戦後の荒廃の中、伝統芸能の復活と振興を提唱し、古典の正しい継承と新人材育成を掲げて1954年に「新人芸能祭」を創設。67年には「沖縄タイムス芸術選賞」と改め、その一環として「伝統芸能選考会」を実施し、2016年は60回を迎えた。継続的な新進芸能家の育成を通し、芸能文化の発展に貢献していると認められた。

 タイムス社の上間正敦文化事業本部長は「受賞に感激している。少子化や文化芸術の多様化の影響もあり応募者は減っているが、先人や県民から授かった大切な文化や宝として一層力を入れて守り育てたい」と喜んだ。

 大賞は三菱地所(東京)、その他の優秀賞には「アートの玄関賞」にアーバネットコーポレーション(東京)、「地域光らせ賞」にジェイティービー(東京)、「プラッと音楽賞」に東日本鉄道文化財団(東京)、「街が踊る賞」にポラス(埼玉)、特別賞の文化庁長官賞に富士ゼロックス(東京)が選ばれた。