第43回新沖縄文学賞(主催・沖縄タイムス社)の最終選考会が8日、那覇市内であり、儀保佑輔さん(31)=浦添市=の「Summer Vacation」(サマー・バケーション)が正賞に決まった。佳作には仲間小桜(さくら)さん(41)=同=の「アダンの茂みを抜けて」に決まった。贈呈式は来年2月に行われる。

儀保佑輔さん

 33編の応募のうち5編が1次選考を通過。作家の中沢けいさん、又吉栄喜さん、名桜大学学長の山里勝己さんが最終選考に当たった。

 【中沢さんの正賞講評】 作品の構想から現代性を浮かび上がらせた。今という時代の気味の悪いところをきちっとすくい上げている。

 【又吉さんの講評】 作者が作品と格闘し、架空と現実の世界の裂け目から沖縄や恋愛問題が噴出している。時代を先取りしている。

 【山里さんの講評】 沖縄の現実をどう深く表現するのか。新沖縄文学の伝統を受け継ぎ21世紀の新しい表現で果敢にチャレンジした。

儀保佑輔さん

仲間小桜さん