沖縄県宮古島市(下地敏彦市長)は8日、市城辺保良の「城辺ぱり鉱山」に埋蔵されている天然ガスの事業可能性を探る実証事業を始めた。近くにある観光施設「宮古島海宝館」に関連機器を設置し来年3月末まで、ガス発電や、天然ガスを取り出す際に出る温泉水の利用可能性を検証する。

天然ガスと共に出てくる温泉水を利用した足湯を楽しむ下地敏彦市長(左から3人目)ら=8日、宮古島市城辺保良

 1日当たり200立方メートルの天然ガスと300キロリットルの温泉水を引き上げて利用する。天然ガスに含まれるメタンガスの含有量が6割と薄いため、軽油と混合して燃料にして発電。非常時用の電源として利用する。電力量は10キロワット時で電気自動車の充電や海宝館のエアコン、冷蔵庫の電源に利用する。

 温泉水は温浴施設としての事業可能性を探るため、無料で入れる足湯スペースを設置して利用状況を調べる。将来的には市内のリゾート施設への温泉水の宅配事業などに広げていく。

 また、30度以上の温度管理が必要なオクラのハウス栽培に利用して、温水パイプを引いた施設と引いていない施設での冬場の生育状況を比較する。市は温泉水を陸上養殖に活用することも検討しており今後、実証事業に追加する。

 同日の開始式で、下地市長は「天然ガスは環境負荷の少ないエネルギーで温泉水も含めてさまざまな分野への展開が期待されている。事業化の実現を目指して取り組みたい」と意欲を示した。