障がい者が利用しやすいバスをつくろうと、沖縄バス(那覇市)は14日、NPO法人県自立生活センター・イルカ(宜野湾市)のメンバーらと新人運転手研修を行った。今回初めてネパールの障がい者やNPOのスタッフらも参加。低床バスを使って車椅子の乗客への対応や課題などを学んだ。イルカの宮城秀明事務局長は「バス会社と乗客がコミュニケーションを深め、よりよい環境をつくっていくことが大事だ」と説いた。

低床バスを使った沖縄バスの新人運転手研修。ネパール人の障がい者も参加し、利点や課題を共有した=14日、那覇市旭町

 沖縄バスは2013年の低床バス導入開始から、イルカと連携し、車椅子利用者の目線で新人運転手研修を行ってきた。今回は、ネパール政府へのアピールなどに役立ててもらおうと、JICAのプロジェクトで来県していた障がい者や現地のNPOの若者たちを招いた。

 研修では電動と手動の車椅子の違いや注意点、障がいの違いによって対応が異なることも確認した。

 今月、沖縄バスに入社した比嘉純也さん(43)は「どうしたらいいか分からなかったが、利用者との会話が大事だと感じた。車椅子のお客さまが安心して乗車できるよう、もっと学びたい」と話した。

 現地のNPOで働くディーパ・ウパダーヤさん(27)は「ネパールでは1社のみ低床バスを導入しているが数は多くない」と説明。脳性まひのスーリヤ・バハードゥル・タマングさん(20)は「ネパールでバスに乗るときは乗客に持ち上げてもらっていて、とても大変。ネパールにも低床バスが欲しい」と語った。

 イルカの宮城事務局長は「ネパールは日本よりもハード面の整備は遅れているが、彼らは自分たちの力で住みやすい環境をつくろうとしている。私たちも刺激を受けている」と、ネパールでの活動を激励した。