沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で18日、園内のプレハブ小屋のトタン屋根や資材が40メートル先まで吹き飛び、「平和の礎」周辺の木々が多数折れる被害が確認された。同園を管理する県平和祈念財団は、来園者の安全確保のため臨時閉園した。沖縄気象台は、17日夜に風速30メートルの竜巻が発生した可能性があるとみている。19日は開園する。

竜巻とみられる強風で崩壊したプレハブ小屋を調査する沖縄気象台の職員=18日午後2時半、糸満市摩文仁の平和祈念公園(又吉健次撮影)

平和の礎刻銘板に倒れた木。17日の竜巻で倒れたとみられる=18日午後0時50分ごろ、糸満市摩文仁

プレハブ小屋が崩壊し、屋根が40メートル先に飛ばされた平和祈念公園。竜巻が発生した可能性がある=18日、糸満市摩文仁

竜巻とみられる強風で崩壊したプレハブ小屋を調査する沖縄気象台の職員=18日午後2時半、糸満市摩文仁の平和祈念公園(又吉健次撮影) 平和の礎刻銘板に倒れた木。17日の竜巻で倒れたとみられる=18日午後0時50分ごろ、糸満市摩文仁 プレハブ小屋が崩壊し、屋根が40メートル先に飛ばされた平和祈念公園。竜巻が発生した可能性がある=18日、糸満市摩文仁

 気象台は17日午後6時37分から同7時50分にかけ、本島中南部に竜巻注意情報を発表。「平和の礎」刻銘板や慰霊塔に被害はない。

 同園向かいにある商店店主の平田久栄さん(64)によると17日午後8時半ごろ、同園北側でゴーッという大きな音が発生した直後、店舗外側のベンチが強風で20メートルほど先まで転がっていった。「こんな経験は初めて。怖かった」と話した。

 沖縄戦で兄2人をマラリアで亡くし平和の礎を訪ねていた、うるま市の女性(68)は「刻銘された場所は傷ついてほしくない。枝一つでも持ち帰ってきれいにしたい気持ち」と語った。

 県平和祈念資料館は建物2階の長さ5メートル、高さ3メートルほどのガラスが地面に落ちたほか、鉄製の防火扉が曲がる被害があった。修理のため、19日は閉館する。

 また、南城市知念具志堅では風速45メートルの突風が吹き、国土交通省の航空関連施設が6メートルほど移動し横転した。