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米軍オスプレイ、奄美大島でも低空飛行訓練 環境報告書に記載なし

2017年11月20日 17:50

 昨年12月に普天間飛行場所属の輸送機MV22オスプレイが名護市安部の海岸に墜落した事故で、米軍が公表した事故調査報告書と付属資料から、米海兵隊が奄美大島上空で低空飛行訓練を実施していることが、19日までに分かった。この低空飛行ルートは普天間配備に伴う米軍作成の環境審査報告書(レビュー)に明記されていないが、恒常的に訓練している可能性もある。米軍の活動を監視する市民団体リムピースの頼和太郎編集長が分析した。(政経部・福元大輔)

 事故調査報告書には「奄美低空飛行ルートを高度500フィート(約152メートル)、速度240ノット(時速444キロ)で飛行していた」と記述されている。奄美上空で訓練を実施した事実は明らかだが、ルートの詳細は示されていなかった。

 頼氏は、当日の事故機を含むオスプレイ2機の機首の向きや飛行距離、高度などを直線区間ごとに記録した資料を分析。普天間を離陸後、通過した地点を線で結び、奄美大島上空に低空飛行ルートが設定されていることを見つけた。

 事故機は、奄美大島の南西から低空飛行ルートに入り、反時計回りに約28分で2周した後、ルートを抜けた。低空飛行ルートは奄美大島の西半分と、一部海上を通っている。高度は海上で500フィート、陸上で地上から500フィートを飛んでいたことが分かるという。

 奄美大島上空で最も高く飛んだ地点は1980フィート(約603メートル)。近くに奄美最高峰の湯湾岳(標高684メートル)があることから、山頂より80メートルほど低く飛んでいたとみられる。

 米軍の環境レビューによると、オスプレイは山口県の岩国基地と静岡県のキャンプ富士を拠点に、六つの訓練ルートで低空飛行訓練すると明記し、うち一つは奄美諸島からトカラ列島に至る「パープル」と呼ばれるルートだが、奄美大島上空は含まれていない。

 事故機の当日の飛行計画は奄美大島で低空飛行訓練した後、キャンプ・ハンセンやシュワブで夜間着陸訓練を繰り返し、沖縄本島の東海域で空中給油訓練することになっていた。頼氏は「複数の訓練を組み合わせるために、沖縄本島周辺に低空飛行ルートが必要で、新たに設定したのではないか。米軍が都合良く利用できるのだろう」と話した。

 低空飛行ルートを設定したかどうかについて、沖縄タイムスは10月26日、在沖米海兵隊に質問したが、11月19日までに返答はない。

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