
◆どんなジムなの?体験してみた。
ことし8月、那覇市天久に完全個室・時間貸しのジムがオープンした。普通の一軒家の2階にある「HEYA GYM(ヘヤジム)」だ。利用者はスマートフォンなどのアプリで予約や部屋の解錠ができるレンタルジムだ。さらに2号店オープンに向け、クラウドファンディングで支援も呼び掛けている。どんなジムなのか、体験してきた。
◆使い勝手よし。1人より2人向け!
箸より重いものを持ったことがない私に代わって、チャレンジするのは週に2~3回ジムへ通い、体づくりに余念がない会社の先輩・花城克俊さん。現在69キロの体重を、来年2月までに61キロまで絞るのが目的だ。「HEYA GYM」のうわさは聞いていて、興味津々での参加だ。
天久店は静かな住宅街にあった。階段ののぼり(しかも控えめ!)が無ければ、絶対に見つけられないだろう。まるまる借り上げた2階がジムで、1階には大家さんが住んでいる。
間取りは2LDK。黒のマットを敷き詰めたリビングには、トレーニング器具が待ち受けていて雰囲気十分だ。リビング右手の明るい色調のマットが敷いてある部屋はテレビもあり、ヨガやキッズルームとして利用する。もう1部屋には、バランスボールなどのグッズが収容されている。もちろんバスルームにトイレ、駐車場も1台分を確保している。
部屋を見渡し、うなずく花城さん。第一印象は上々のようだ。
まず、背中の筋肉を鍛えようとプルダウン(重さ15キロ)から始める。40回×3セット。1分間の休憩では、あっちの部屋をのぞいたり、こっちの器具を確認してみたり。筋トレの順番をイメージしているのだろうか…。続いて床に座り、同じ重さでシーテッドローイング。こちらも40回×3セット。花城さんのフッフッという息づかいが広がる。
いつものジムでは、シャワー込みで1回2時間ほど滞在する花城さん。HEYA GYMは60分か90分だ。「90分は短い?」と尋ねると、そうでもないとの回答。筋トレの一連の流れのうち、器具の待ち時間があるからだ。また、利用者が多いと1回ごとに重りを外して汗を拭いているが、「ここだと手間が省けるね」。
計20キロの重りをはめてのバーベルスクワットを、20回×3セットだ。より重いプレート勧めると、「それでもいけるが、鍛えたい目的が違うからね」とピシャリと断られる。そう、筋トレは遊びではないのだ。バランスボールで体幹を鍛え、自転車型トレーニング器具を黙々とこぎ続けて1時間弱で終了。
「器具の使い勝手はいいし、自分のペースを維持できるのはうれしい。規模と時間、料金の総合的な判断だと、1人よりも2人の利用が最適」と話す。「あと、ランニングマシンも欲しいですね」