2015年8月に粟国空港で着陸に失敗してから運休している第一航空(本社・大阪府)の那覇-粟国便の運航再開が、当初見込みの今秋から来年にずれ込むことが21日、分かった。同社は本紙の取材に、赤字を補う補助金の額を巡り、負担する沖縄県、粟国村との協議が長引いていることを主な理由とした。

(資料写真)第一航空の旅客機

 同社は8月、再開時期を早ければ9月とみていたが、実現していない。同社沖縄事業本部(那覇市)は取材に「年内は厳しい。機体の大規模な点検なども考えると、来年1月半ば以降になる」との見方を示した。

 那覇-粟国便の赤字補助金は、通年運航した最終年度の14年度で計約1億3300万円。分担して国約1900万円、県約7500万円、粟国村約3700万円を負担した。

 複数の同村関係者によると、再開に向けた3者協議の中で同社から「14年度の数倍の額」の提示を受けた。負担が重いとして調整が続いている。

 第一航空機は15年8月28日、粟国空港で着陸に失敗、滑走路を外れて金網に衝突し、乗客ら14人のうち11人がけがをした。(南部報道部・堀川幸太郎)