沖縄県農業研究センターは、島ニンジンの変色(緑化)について、常温での遮光と冷蔵保存、特殊な包装フィルムを使用することで防止できることを明らかにした。収穫直後の鮮やかな黄色を維持でき、島ニンジン独特の甘みも残るため、品質の安定化に期待が高まっている。

3日間常温で光にさらした島ニンジン。左側が従来の包装資材を使用したもので緑化が進んでいる。MAフィルムを使用した右側は鮮やかな黄色が維持されている(農業研究センター提供)

 島ニンジンは収穫後、光にさらされ続けると2日ほどで緑色に変色する。さらに香りと甘みが弱くなり、えぐみが出て品質が低下するため、棚持ち期間が長いオレンジ色のニンジンに比べて市場価格も1割程度安く、生産農家も減少傾向にある。

 緑化は常温で24時間光にさらし、穴の開いた袋に包装すると3日以内で緑化したが、遮光すると緑化はみられなかった。さらに室温5度で貯蔵すると、遮光の有無に関わらず緑化しなかった。包装資材について、袋内のガス濃度を調整できるMA包装フィルムで密封包装すると緑化防止に効果があった。

 農業研究センターの新里良章所長は「市場に流通する島ニンジンの品質安定化などの効果が期待できる」とコメントした。