久米島町でカキの完全陸上養殖に取り組む「ジーオー・ファーム」(鷲足恭子社長)が23日までに、沖縄県浦添市の沖電開発水産養殖研究センターの施設内で、新たに全国から仕入れたカキをよりミネラルが豊富に育成する事業を始めた。海洋深層水で浄化した全国のカキを、市内でさらに琉球石炭岩に浸透した地下海水で蓄養し、付加価値を高めて中国などアジアのホテルや高級飲食店に輸出する。

琉球石灰岩の地下浸透海水で畜養した生カキ=浦添市牧港

琉球石灰岩の地下浸透海水で畜養した生カキ=浦添市牧港(ジーオー・ファーム提供)

松本哲治市長(左から2人目)らにカキの畜養について説明するジーオー・ファームの佐藤圭一さん(左)=23日、浦添市牧港

琉球石灰岩の地下浸透海水で畜養した生カキ=浦添市牧港 琉球石灰岩の地下浸透海水で畜養した生カキ=浦添市牧港(ジーオー・ファーム提供) 松本哲治市長(左から2人目)らにカキの畜養について説明するジーオー・ファームの佐藤圭一さん(左)=23日、浦添市牧港

 同社はゼネラル・オイスター(吉田琇則代表取締役CEO)のグループ会社。北海道や広島など全国から仕入れたカキを、富山県の施設で洗浄性が高い海洋深層水を使って浄化後、市内の蓄養センターに搬入する。浄化法は特許取得済み。

 その後、市内に搬入したカキをミネラルを多く含む琉球石灰岩に浸透した地下海水に約2日間浸し、より安全で栄養価の高い生カキの出荷を目指す。

 本年度は約40万個の出荷を目指し、来年度は年間150~200万個の出荷が目標。那覇空港の国際物流ハブを活用し、中国や台湾、香港などアジアへの輸出に力を入れる。

 カキを蓄養する施設は、沖電開発(知念克明社長)が市牧港にある同社の水産養殖研究センター内に建設し、9月から稼働を開始。一度に約2万個のカキを蓄養できるという。

 ジーオー・ファームは23日、松本哲治市長や飲食店関係者などを招き、市牧港で蓄養施設の見学会を開催。鷲足社長は「沖縄固有の付加価値を付けた生カキを、県内やアジアに広げていきたい」と意気込んだ。(伊禮由紀子)