「子どもを4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」。自民党の山東昭子参議院議員の発言が物議を醸している

▼ネット上では「育てるのが難しいんですよ」「表彰よりも保育園増設でしょ」の声が上がる。作家の室井佑月さんは「政治家の人たちの少子化対策ってズレてる」とチクリ

▼「ズレてる」といえば政府が掲げる幼児教育・保育の無償化政策。3~5歳を原則全て無償にするという。そもそも現在の保育料は所得に応じて設定され、低所得世帯などはすでに無償化。全面無償にすれば所得が高い世帯ほど恩恵を受ける

▼政府は当初、財源確保が難しいと、認可外保育施設を無償化の対象から外す考えだった。認可園に入れる世帯との格差が広がり、待機児童もさらに増えると批判が殺到して方針転換した経緯も

▼「保活」を経験した親らでつくる「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」がツイッターで「#子育て政策おかしくないですか」と意見を募集している

▼その中に「無償化に反対なんじゃない。そのお金を待機児童問題に使うほうが先じゃない? って言ってるんです。どうして聞こえないのかなあ」というコメントがあった。認可園に入れない待機児童は全国に2万6千人。ズレたピントを合わせるには親の声を聞くことだ。(高崎園子)