前文部科学事務次官の前川喜平さんが25日、那覇市のNPO法人珊瑚舎(さんごしゃ)スコーレで「これからの学校教育を考える 教育機会確保法の『読み方』『生かし方』」と題し講演した。前川さんは、フリースクールや夜間中学校での学びを支援する同法について「多様な学習の重要性や不登校児童らの支援が盛り込まれた点で画期的」としつつ、「理念的な内容が中心で、まだ発展途上でもある。さらに進化させていかないと」と訴えた。

教育機会確保法の意義や課題について語る前川喜平さん=25日、那覇市樋川・珊瑚舎スコーレ

 同法は昨年12月、超党派による議員立法で成立。前川さんも事務方として法案作りに関わった。

 憲法や教育基本法は教育を受ける権利を定めているが、「学校教育を受ける権利」とは限定していない。にもかかわらず、文科省内部でも「『学校が教育を独占する』という古い考えが根強かった」と前川さんは批判する。

 その上で、「集団主義の縛りが強い日本の学校に息苦しさを感じる子もいる。子どもたちが不適応なのではなく、学校の方が子どもたちに適応できていない」と指摘し、フリースクールなど学校以外の学びを保障する大切さを力説した。

 会場からは「教員が忙しすぎる」「生徒を型にはめるような教育が進んでいることについてどう思うか」など、教育全般について活発な意見や質問が出た。