那覇市首里鳥堀町の市母子生活支援センターさくらへ23日、北海道函館市から、現地限定販売のカップ焼きそばやいかようかん、レモンケーキなど物資が届いた。同封された手紙によると、同センターの活動を取り上げた本紙連載「ここにいるよ 沖縄子どもの貧困」を読んだ匿名男性からのもの。同一人物とみられる男性が昨年もトウモロコシとイカめしを贈っているが、ことしも送り主の名前は書かれていなかった。

那覇市母子生活支援センターさくらに北海道から届けられた食べ物(提供)

 経済的に困窮した母子世帯を支援する生活支援施設の活動を取り上げた記事は昨年6月に掲載された。約1カ月後の昨年7月、記事を読んだという北海道の男性から、新鮮なトウモロコシなどが届いた。

 今回同封されていた手紙によると、送り主の男性は昨年から沖縄タイムスの電子版を継続して読んでいるという。「子どもたちの豊かな未来を祈っています」とつづられていた。「イカめしを送りたかったが、不漁だったのでいかようかんにしました」など北海道の味を届けたいという思いも書かれていた。

 届いた物資は、入所する14世帯39人に配られた。イカをかたどった珍しいようかんは見た目だけでは何の食べ物かわからず、その場がクイズ大会になるなど大盛り上がりだったという。

 送り主と思われる北海道の男性がことし、同センターを2度訪ねてきたというが、お菓子の贈り物を置いてすぐに帰ってしまったため、同一人物か確認することができなかった。

 當眞郁子施設長は「遠く離れた地から温かい思いを届けてくれ、喜びと驚きでいっぱい。お母さんと子どもたちも笑顔があふれていた」と感謝した。