沖縄県名護市辺野古の新基地建設に対する抗議行動の人権調査で、参加者の66%が「機動隊の強制排除の際に暴力があった」と答えたことが分かった。日本環境法律家連盟(JELF)による2回目の調査。6~16日の間の9日間、米軍キャンプ・シュワブゲート前で延べ296人から回答を得た。(北部報道部・阿部岳

人権調査の回答の一例

日本環境法律家連盟が調査

 座り込みを強制排除する機動隊について、「関節技を使う」「巧妙に暴力を振るっている。『ゆっくり、ゆっくり』と言いながら強く締め上げる」「腕をねじられ、思わず泣いてしまった。黒あざが連日できている」などの訴えがあった。

 回答者の年代は60代が51%、70代が29%と大半を占める。「若い機動隊が老体を排除し、自分の心をどう納得させているのかと思う」と答えた60代女性がいた。

 強制排除の後、警察車両や人垣で囲まれたスペースに運ばれ、拘束された人は76%。ダンプによる資材搬入1回ごとの拘束時間は1時間という回答が多かった。「水を飲ませてほしいと言ってもずっと無視。根拠を聞いても聞かないふり」と批判の声が上がった。

「機動隊も疲れて感情的に」

 「機動隊も疲れてきているせいか、ちょっとしたことで感情的になる」「本当の敵は目の前にいる若者たちではない。矛盾に怒りと悲しみを感じる」という回答もあった。

 JELFの籠橋隆明弁護士は「拘束は令状のない逮捕行為であり違法。暴力も続いている。見えにくい被害を数量化し、積み重ねていくことで実態を明らかにしたい」と話した。

 調査は7月31日~8月4日にも実施し、272人が回答した。JELFはこれらの調査結果を集計し、国際人権法違反を国連などに訴えることを計画している。