沖縄タイムス+プラス ニュース

けが克服、初回から出場… NAHAマラソンで生まれたドラマ

2017年12月4日 15:30

 約2万5千人が出場した3日のNAHAマラソンでは、今年も多くのドラマが生まれた。自己記録の更新に挑んだ人、病気を乗り越えて走った人、人生の節目に出場した人…。北風に吹かれ、雨に打たれながらも、沿道の温かい声援を力に42・195キロの南部路を駆け抜けた。

大けがから復活し、完走を喜ぶ又吉真吾さん(左)と、一緒に出場した自転車仲間の新里司さん=3日、那覇市奥武山

誕生日に33回連続の完走を果たした冨山定さん

完走を息子の向洋夏ちゃんと喜ぶ伊良皆将さん

最後のゴールランナーとなった石垣厚さん

大けがから復活し、完走を喜ぶ又吉真吾さん(左)と、一緒に出場した自転車仲間の新里司さん=3日、那覇市奥武山 誕生日に33回連続の完走を果たした冨山定さん 完走を息子の向洋夏ちゃんと喜ぶ伊良皆将さん 最後のゴールランナーとなった石垣厚さん

事故、リハビリ乗り越え 又吉さん「夢大きく」

 2年前、ロードバイクを運転中に追突事故に遭い、右足や腰の骨折など全治3カ月の大けがを負った浦添市の又吉真吾さん(52)。出場を目指してリハビリに励み、4時間48分47秒で復活の完走を果たした。

 2015年11月にロードバイクで仕事から帰宅中、後ろから乗用車に追突された。右すねが折れて骨が飛び出し、腰骨も骨折。右肩も脱臼する大けがを負った。愛用の自転車もタイヤがひしゃげて全損し、「命を落としていてもおかしくなかった」と振り返る。

 事故後3カ月はコルセットをつけたまま生活し、骨を固定するため右すねに入っていたボルトは今年1月にやっと外すことができた。「ボルトを外したばかりの時は、痛みで歩くのもやっと。薬でなんとか耐えた」という。

 スポーツ好きなだけに、思うように体が動かないのは悔しかった。「また思い切り運動を楽しみたい」。過去に15回出場し、14回完走したNAHAマラソン出場を復活の舞台に選び、リハビリに取り組んだ。本番はロードバイク仲間と一緒に出場し、回復後初めてのフルマラソンを走り切った。

 「仲間や沿道の応援が背中を押してくれた。最高の気分」と声を弾ませる。けがの後遺症でまだ足の違和感が残っているが、「次の目標は100キロマラソン完走。夢は大きく、諦めずに走りたい」と語った。

33回完走に喜び 「最高の誕生日」

 那覇市の配達業、冨山定(さだむ)さんは61歳の誕生日にNAHAマラソン33回連続完走を果たした。「連続記録が何よりうれしい。最高の誕生日プレゼントになった」と笑顔を見せた。

 大会前に体調を崩して満足に練習を積めず「完走できるか不安だった」という。連続完走で顔なじみのメンバーとコースで一緒になり、「絶対できる」と励まし合うと力が湧いた。終わってみれば昨年を上回る5時間26分29秒でゴールした。

 連続出場を表す“水色”のゼッケンは誇りだ。沿道から「『連続完走頑張って』の声が本当にうれしかった。この達成感がまた自信につながり、来年への活力になる。生きがいです」と笑った。

野球・ゴルフ・サッカー・バスケ・・・プロからアマまでスポーツ全記事、読み放題! >>「沖縄タイムス+プラス スポーツ」

連載・コラム
きょうのお天気