沖縄県地域保健課と那覇市保健所は5日、南部保健所と那覇保健所の管内で5人が結核を発病、5人が感染する集団感染が起き、うち発病の50代男性1人が死亡したと発表した。県内では2015年に23人、16年は14人が結核で死亡しており、県などは咳(せき)や痰(たん)が2週間以上続く時は、早めに医療機関で受診するよう呼び掛けている。

 死亡した男性は1月ごろには咳などの症状があり、8月の受診で肺結核と診断されて入院。9月に亡くなった。

 県や那覇市は1月、別の男性が結核と診断されたことを把握。男性の家族や同僚、友人ら31人を健診し、4人の発病、5人への感染を確認した。発病者は現在治療中で周囲に感染させる恐れはなく、感染者は予防薬を飲みながら経過観察を続けている。

 県内では16年に201人が結核と診断されており、そのうち50代以下は52人。地域保健課の担当者は「結核は昔の病気ではなく、若い人も発病する。受診の遅れが重症化や集団感染につながる」と注意を促した。