音楽好きと宵(よい)っ張(ぱ)りはラジオの影響かもしれない。10代のころ、夢中になってラジオを聴いた。時は1980年代。曲や番組をカセットテープに録音する「エアチェック」がはやった

▼毎週エアチェックしていたのが坂本龍一さんがDJを務めるFM番組。昨年他界したデビッド・ボウイさんら外国のミュージシャンが登場し、胸を躍らせた。深夜放送も全盛期。ことし50周年を迎えたオールナイトニッポンが大人気で、夜更かしする日々

▼テレビでは流れないようなインディーズや昔の名曲がかかるのが魅力だった。インターネットがない時代。ラジオで仕入れた情報を頼りに、小遣いをはたいてレコードを買い集めたり、雑誌で知識を仕入れたり。好奇心を原動力に縦に、横に、自分の世界を広げていくのが楽しかった

▼県内各局が、パソコンやスマホで番組が聴けるサービス「radiko(ラジコ)」を始めている。ネット上で番組の音声データファイルを公開する「ポッドキャスト」も

▼「ラジオは今、いろいろな方法でアクセスしやすいメディアになっている」と琉球放送アナウンサーの狩俣倫太郎さん

▼16日、同局とラジオ沖縄はAM放送をFM放送でも流す「ワイドFM」を始める。より聴きやすく、災害にも強い放送をリスナーに届けるためという。ラジオは進化中。(高崎園子)