商品パッケージを専属デザイナーが作る「ガトー・スヴニール」(神戸市、横山知之社長)のお土産菓子が沖縄県内の観光業界で好評だ。パッケージをデザインした後にどんな菓子を詰めるか決める「逆算の発想」と、販売価格の1割以内とされる外装コストを3割までかけるこだわりが特徴。那覇空港内の1店舗で販売を始めて約1年半、卸先は県内のリゾートホテルや観光施設を含め約50カ所に増えた。(政経部・平島夏実)

光沢のある星形など、パッケージのデザインにこだわったガトー・スヴニールのお菓子

パッケージのデザインにこだわった菓子を販売しているガトー・スヴニール沖縄営業所の島袋昌明所長=5日、那覇市の沖縄タイムス社

光沢のある星形など、パッケージのデザインにこだわったガトー・スヴニールのお菓子 パッケージのデザインにこだわった菓子を販売しているガトー・スヴニール沖縄営業所の島袋昌明所長=5日、那覇市の沖縄タイムス社

◆取っておきたくなる外装

 パッケージは、ガトー・スヴニールを立ち上げた「アートデザインセンター」(神戸市、横山知之代表)の専属デザイナーがデザインし、県外で制作する。菓子は、沖縄県産素材のペーストやピューレを沖縄から神戸と大阪に取り寄せて製造している。

 組み立てたパッケージと菓子は航空機で沖縄へ運び、那覇市内2カ所の障がい者施設で箱詰めしている。現在、パッケージと菓子を県内で作れないか検討を進めている。

 ガトー・スヴニールは、フランス語で「思い出のお菓子」を意味する。パッケージは、光沢のある星形の箱、開け口が花のように開く箱、折りたたむことのできない高級な「張り箱」、和紙素材の風呂敷で包んだ箱など「つい取っておきたくなるもの」をコンセプトにしている。全国では神戸、京都、瀬戸内、沖縄の4地域で限定商品を作っており、沖縄県内には6商品を卸している。

◆デザイン会社発のお菓子

 取引先からは、店頭でのディスプレーが映えると好評。タルト「美ら島フルール」は2個入りで税別550円、紅芋の焼き菓子「でーじな紅芋」は5個入りで税別1250円と高めだが、国内外の観光客が購入している。

 観光土産としてだけでなく、パッケージに会社名やロゴを入れて記念品にしたいという声や、新郎新婦の写真やメッセージを入れて引き出物に仕立ててほしいといった声も寄せられているという。

 ガトー・スヴニール沖縄営業所の島袋昌明所長は「デザイン会社発というこれまでにないお菓子。今後はパッケージと菓子の輸送費用を抑えられるように、県内製造を目指していきたい」と話している。