2年続けて50センチのミナミクロダイを手にした時と同じ潮回りとなる11月30日、浦添市のなうら橋付近の水深5メートルとやや深い場所を狙った上里成男さん。
リーフが広がる一帯に、沖目から一筋の水路が続いている場所がチヌの通り道。本命の満潮前の夕刻を狙い、お昼にポイント入りした。小さく空いた岩の隙間に集中してコマセを投入。赤エビの餌を海底付近に漂わせてチヌを待つ作戦を取った。
午後2時、予期せぬ時間帯にウキが消し込んだ。釣り上げたのは44・5センチのミナミクロダイ。必釣法のコマセブレンドは「ムギパワー+赤アミ+マルモトのアミエビ一番搾り」とこっそり教えてくれた。
毎週日曜日の深夜から明け方にかけての釣行を何よりの楽しみにしている豊見城市の普久原実さん。豊崎海岸で午前3時にポイント入りして、水深2~3メートルの場所にサンマの餌を打ち込んだ。
30分後、小気味良い引きが現れ、少しの抵抗のあと銀鱗(ぎんりん)の魚が浮いてきた。急いで釣具店に持ち込むと「マツダイだろうか?」と予測。正式な魚名が判明するまで、自宅の冷凍庫で静かに眠り続けているという。(名嘉山博 釣りPower)