大弦小弦

[大弦小弦]ねえ、オスプレイって転換モードの時が一番危ないんでしょ?…

2017年12月12日 07:13

 「ねえ、オスプレイって転換モードの時が一番危ないんでしょ?」。2012年、オスプレイの普天間飛行場配備直前に宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園を取材した。園児が尋ねてきた言葉を今も覚えている

▼同園は滑走路の延長線上にあり、米軍機が頭上を日々かすめ飛ぶ。日本のどこの保育園児がこんな知識を持っているのかと思うと、やりきれなかった

▼7日、園舎の屋根に米軍ヘリの部品が落下したとみられる事故が起きた。父母会が10日にまとめた嘆願書に「子ども達(たち)は『ひこうきのおなかが見えるよ~』と言う」との一文がある。大げさな表現ではない

▼前園長だったウイリアム・ランドールさん(84)は元海兵隊員。1969年に宣教師として来沖し、平和活動に取り組むも79年、派遣元の教会から解任された。「米軍との不一致」が理由だった

▼それでも支援者の尽力で協力牧師として沖縄に踏みとどまる。2004年に沖国大へ米軍ヘリが墜落した時、ブッシュ米大統領に普天間の飛行停止命令を早急に出すよう手紙を送った。ヘリに手を振っていた園児が「怖い」とおびえるようになったからだ

▼あれから13年。今回米軍は落下を否定するが、異常な保育環境であることは言うまでもない。移設か固定化かだけを沖縄に迫る思考停止の国策が、子どもたちを危険にさらし続けている。(磯野直)

基地で働く―軍作業員の戦後
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