久しぶりに会う懐かしい顔もあってうれしくなった。今月10日に開かれた県断酒会の統合設立総会。活動方針の違いから分かれていた県断酒連合会、県断酒協議会が14年ぶりに一つになった

▼7年前、アルコール依存症の取材で毎日のように二つの断酒会の例会に通った。例会は同じ悩みを抱える者同士が、それまで誰にも打ち明けられなかった失敗や生きづらさを正直に語り合う場

▼お互いが鏡となって自分が抱えている問題の正体を見つめる。そのプロセスを通して、とらわれていたものを手放し、新しい生き方を見つける

▼それは1人ではできない作業だ。依存症の回復には医療的な治療のほかにこの支え合いの場が不可欠とされる。「自力」での回復は難しく、他者との関係の中で回復する。「他力」をうまく使う。そこに早く気づくことが鍵になる

▼「若年、女性、高齢者に依存症が広がっているが自助組織につながっているのはごく一部」と県断酒会の當眞悟嗣(さとし)会長。酒をやめたいという人が戸惑うことなく会につながりやすいための統合という

▼依存症になって引きこもり、コンビニにも行けなかった男性(32)は断酒会につながって7カ月酒を断っていると笑顔をみせた。自助グループは酒をやめるための大きな力になる。県断酒会は電話090(1945)4391。(高崎園子)