イスラム教の戒律に基づいて食される「ハラールフード」としてヤギ肉の需要が高まり、東京や関西などでヤギ肉の輸入が増えていることが18日、沖縄地区税関の調べで分かった。国内のヤギ肉輸入はかつて、消費量の多い沖縄が100%を占めていた。近年、イスラム圏からの観光客の増加などを背景に県外での輸入量が増え、2017年1~10月の輸入量全体に占める沖縄の割合は23・4%と4分の1以下に縮小している。

(資料写真)ヒージャー汁

(資料写真)ヒージャー汁

 地区税関は1988年以降の全国と沖縄のヤギ肉の輸入実績を調査。1994年までは沖縄がほぼ100%を占めていたが、95年以降は県外でも一定量が輸入されるようになった。

 2009年以降、県内へのヤギ肉の輸入は100トン前後で推移しているが、全国では右肩上がりで増加。17年は10月時点で377・5トン、輸入額は過去最高の約2億9600万円に上っている。

 港別の輸入実績をみると、16年のトップは東京港で前年比55・2%増の148・4トン。次いで尼崎西宮芦屋港(兵庫県)が15・4%増の137・7トン、那覇港は3位で、6・6%減の107・9トンだった。

 県外企業へのヒアリングによると、イスラム教圏からの観光客や留学生などに対応するハラールフードとして輸入されているほか、日本人からの注文もあるといい、「低脂質・高タンパクなヤギ肉のヘルシーさが評価されているのかもしれない」としている。