米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリが宜野湾市の普天間第二小学校へ窓を落下させた問題で、在沖米海兵隊は18日、安全な飛行のための包括的な点検作業を実施したと発表した。政府関係者によると米軍は19日にも同型機の飛行を再開する見込みで、県内の反発がさらに高まるのは必至だ。

窓落下後も離陸し、訓練を続けたCH53Eの同型機=13日午前11時34分、宜野湾市・米軍普天間飛行場

謝罪のため普天間第二小学校を訪れた米海兵隊政務外交部のダリン・クラーク部長(右)=18日午前9時57分、宜野湾市新城

窓落下後も離陸し、訓練を続けたCH53Eの同型機=13日午前11時34分、宜野湾市・米軍普天間飛行場 謝罪のため普天間第二小学校を訪れた米海兵隊政務外交部のダリン・クラーク部長(右)=18日午前9時57分、宜野湾市新城

 米軍の報告を受け、防衛省は飛行再開を容認する考えを発表した。米軍からは事故原因に関し「人的ミスと結論付けられた。窓のレバーが緊急脱出の位置に動かされたことで離脱した。事故は当該機固有の問題だ」と説明を受けたと明らかにした。

 これに先立ち、米海兵隊政務外交部(G7)部長のダリン・クラーク大佐が18日、普天間第二小学校を訪れ「事故は遺憾で、学校地域に計り知れないご迷惑を掛けている」と謝罪した。

 非公開の面談後に報道陣の取材に応じた市教育委員会の加納貢指導課長によると、クラーク氏は同校の上空を「最大限飛ばないと確認した」と報告。喜屋武悦子校長は「最大限では納得できない。『飛ばない』という回答を頂きたい」と文書での回答を求めた。

 これに対し同日夕、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長が同校に文書を持参したが「普天間第二小学校を含む全ての学校の上空飛行を最大限可能な限り避ける」との文言にとどまった。

 防衛局の伊藤晋哉企画部長は18日夕、県庁で謝花喜一郎知事公室長に19日以降に飛行再開する米側の意向を伝えた。謝花氏は「普天間だけではなく嘉手納基地を含めた米軍の全航空機のオーバーホール(分解検査)を実施し、安全が確認するまで飛行再開は認められない。米軍に再考するよう求めてほしい」と認めない考えを示したという。