太陽の光は地球をあたため、植物の光合成、骨の形成など重要な働きをしていてまさに生命の源といえます。その一方で、紫外線は細胞にダメージを与えるため、皮膚はメラニンを蓄えて体を守っています。

 太陽の光はさまざまな波長をふくんでいますが、炎症を起こさせる波長、皮膚がんを引き起こす波長、免疫を抑える波長などいろいろな特徴があります。

 その中でシミや脱毛の治療で用いられるレーザーの波長は主にメラニンをターゲットにしています。メラニンに作用する一方、周囲の皮膚組織にはダメージを与えない波長を選んで皮膚に照射することによって、顔のシミを除去したり、毛根を破壊したりすることで脱毛します。

 傷痕などを残さずにきれいな肌にすることができるためレーザー治療はたいへん有用です。治療後は肌が敏感になり色素沈着を起こしやすくなっているので、日光を避けることが必要です。レーザー治療は処置後のスキンケアがとても重要です。

 しかし、もっとも重要なことは治療前の皮膚にメラニンが少ない状態を作ることです。例えば脱毛のためレーザーを照射しても皮膚にメラニンが多い場合、レーザーのエネルギーが皮膚のメラニンに吸収され、毛根のメラニンに届かず効果が出ないばかりか、皮膚の炎症を引き起こし色素沈着となってしまいます。

 一方、皮膚にメラニンが少ない場合はレーザーのエネルギーが直接毛根のメラニンに届くので脱毛効果が高くなります。

 また皮膚の炎症を起こしにくいのでレーザーのエネルギーを高くすることもできます。そのため、シミ治療、脱毛治療ともに大切なのはレーザー治療前の紫外線対策です。つまり皮膚とシミ・毛の「コントラスト」がたいせつです。

 沖縄では日常生活だけでも多くの紫外線をあびてしまいます。私も地黒は生まれつきのものと思っていましたが、東京で数カ月過ごした後、沖縄に帰ってきたら「色が白くなっている」と言われたことがあります。生来の地黒だけでなく、沖縄の紫外線がさらに皮膚を黒くしていて、わずか数カ月の東京生活でも皮膚の色がうすくなるのかとびっくりしました。

 色黒の人が多い沖縄で色白だと「コントラスト」がついてより目立ちますし、シミ・脱毛のレーザー治療効果も上がります。

 紫外線対策としてよく用いられる日焼け止めはSPF15以上を目安にしてください。少しでもレーザー治療を考えたときは、クリニックの予約をとる前から日焼け止めをぬり始めてください。(平良清人・美里ヒフ科)