沖縄県本部町謝花の国道505号沿いに立つ「ソニー坊や」のサンタクロース姿が地元住民やドライバーの目を楽しませている。数十年前、子どもたちの交通安全を願って建てられたとされるソニー坊や。近くに住む大田武男さん(57)が衣装や小物を手作りし、季節ごとに衣替えしている。サンタの衣装は、今年で3回目。大田さんは「できる限り続けたい」と話している。

サンタクロース姿のソニー坊やと衣装を作った大田武男さん=本部町謝花

 ソニー坊やは170センチ。「交通安全」と書かれた台に乗せられ、「とび出すな、車は急に止まれない」などと、メッセージが書かれている。若い頃ペンキ職人だった大田さんがはがれたペンキをきれいに塗り直し、文字も書き直した。

 大田さんはミシン作業の経験もあり、衣装や小物を手作りする。4月の入学シーズンにはランドセル姿、5月のこどもの日はかぶとをかぶせる。夏は虫かごや、エイサーの衣装に太鼓を持たせる。ハロウィーンには仮装と、イベントごとに着せ替えは多彩だ。

 近所に住む上本部中3年の謝花萌さん(15)は「毎年イベントごとに楽しみにしている」と期待。萌さんの母親(43)は「以前はペンキもはがれ、ボロボロでかわいそうだった。きれいにしてもらって表情もかわいくなっている」と話した。

 昨年からイルミネーションを加え、今年はソニー坊やの顔がよく見えるように投光器も取り付けた。区の企業2社の協力で備品を購入し、電気代を支払う。

 ソニー坊やのサンタクロース姿は来年1月10日までの予定。大田さんは「衣装を作っている時がとても楽しい。入院している母親をはじめ、地域の多くの人が喜んでくれるのがうれしい。できる限り継続していきたい」と笑顔で話した。(仲間里枝通信員)

 ●ことば●

 ソニー坊や ソニーが週刊朝日の人気漫画「アッちゃん」をモデルに仕立てたイメージキャラクター。ソニー製品の総代理店を務めていた新川(しんかわ)唯介さんが1960年代、県内30数カ所に建てたとされ、沖縄本島にしかないとみられる。