日立キャピタルグループの日立トリプルウィン(東京都、宇都宮啓三社長)は22日、沖縄県読谷村で生産したイチゴ「Berry Moon(ベリームーン)」の販売を村内で開始した。信州大学が開発した暑さに強い品種「信大BS8-9」を栽培する実証実験を行っていた事業で、本格生産・販売にこぎ着けた。

暑さに強い品種を使って生産された読谷村産のイチゴ「Berry Moon」

読谷村産のイチゴ「Berry Moon」の販売開始をPRする日立トリプルウィンの宇都宮社長(右から3人目)と石嶺村長(同4人目)ら=読谷村地域振興センター

暑さに強い品種を使って生産された読谷村産のイチゴ「Berry Moon」 読谷村産のイチゴ「Berry Moon」の販売開始をPRする日立トリプルウィンの宇都宮社長(右から3人目)と石嶺村長(同4人目)ら=読谷村地域振興センター

 「ベリームーン」は糖度10・8度で、爽やかな甘さとフレッシュな酸味が特徴という。年内は1パック(100グラム)300円で販売するが、年明けからは市場動向を踏まえて決める。読谷ファーマーズマーケット「ゆんた市場」で販売している。

 同社は、ことし3月から、イチゴを高い位置に植えて栽培する高設栽培システムを活用したハウス(990平方メートル)で実証実験をスタートし、10月に生産を本格化した。

 2019年度からは年間4・5トンの収穫を見込む。安定生産技術を確立し、地産地消、観光農園などの展開も予定。将来的には東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での通年栽培の実現に向けたシステムの輸出販売や、新規就農者、企業参入に向けフランチャイズ化も目指す。

 同日、村地域振興センターで生産・事業化発表会があり、宇都宮社長は「社員が村民となって栽培に汗を流し、スタートラインに立った。安定生産と6次産業化を確立して、農業だけでなく村内の商業や観光業にも貢献したい」と抱負を語った。

 石嶺傳實村長は「村の農産業におけるイノベーションを促し、新たなブランド作物として成長するためにも、村も積極的に連携・協力したい」とあいさつした。