沖縄の伝統食材ヒージャー(ヤギ)のステーキ缶詰「ヤギテキ」が〝珍土産〟として話題だ。
沖縄物産企業連合(羽地朝昭代表)が展開している豚やソデイカを使った缶詰「島つまみ」シリーズの第6弾だ。ニンニクじょうゆで煮込み、泡盛を使うことでヤギ独特の臭いを抑えている。同社担当者によると「汁や刺し身は苦手な人でも食べやすいと好評」という。
同社は2年前、ローカルな食肉文化・ヤギ肉を使った「沖縄の新しいジビエ」をイメージする料理として、県内初となるヤギテキの缶詰を発案。開発当初は「缶を開けた瞬間からヤギ臭がすごかった」というが、1年間の試行錯誤を重ね「ニンジンを一緒に煮込んで甘味を出し、そしゃく後、ほんのりヤギ臭が追いかけてくるような味付け」に成功した。
さっそく、沖縄タイムス試食女子部が実食してみた。
ニンニクとしょうゆで煮込んだ「赤身のおいしいお肉だね」とぱくぱく箸が進む。が、しかし! 飲み込む直前、「追いカツオ」ならぬ「追いヤギ」が…。とはいえヒージャー苦手派でも、取っつきやすい味でした。泡盛だけでなく、ワインにもぴったり合いそうだ。
保存料・うま味調味料は不使用。120㌘450円(税抜)。那覇市のアップルタウン、県内土産品店で販売中。問い合わせは沖縄物産企業連合、電話098(857)7430。