沖縄本島北部在住の伊江島出身者でつくるイージマ郷友会(山城利正会長)の会員や村職員ら約10人は21日、名護市久志の「伊江村民収容地跡記念碑」周辺に、平和を願って村花のハイビスカス180本を植栽した。同郷友会は年2回、碑周辺を草刈りしているほか、久志区民の協力も得て、環境美化に努めている。

伊江村民収容地跡記念碑にハイビスカスを植栽したイージマ郷友会員と村職員ら=名護市久志

 同碑は郷友会と村が連携し、戦後70周年記念事業として、当時住んでいた場所に今年3月に建立された。

 太平洋戦争末期の1945年6月24日、今帰仁村に疎開していた村民約3200人は、米軍により旧久志村の大浦崎に強制収容された。9月には久志に収容され、戦後の村行政の発祥の地となった。

 久志にはその後、県外や国外から帰還者ら千人が合流。村民4200人が47年3月18日まで戦後の厳しい生活を送るなど苦難の歴史を刻んだ場所でもある。

 幼少期を久志で過ごした山城会長は当時の生活を振り返り、「後世にしっかり伝えていくことが私たちの責務。いつまでも平和な世の中であることを願って花を植えた。村の協力に感謝し、大切に育てたい」と熱っぽく語った。

 村役場福祉課の亀里裕治課長は関係者に感謝し、「次はテッポウユリの球根を植え、碑に花を添えたい」と意欲を話した。(島袋裕次通信員)