沖縄闘牛恒例の新春北部大闘牛大会(主催・北部闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が1日、今帰仁村営闘牛場で開催された。暖かい日差しに包まれたスタンドでは、熱心な闘牛ファンに交じって観光客や正月で帰省した人々が、11組22頭の激戦に大きな拍手を送っていた。

粉塵を上げて鸞丸かも(奥)をリングサイドで攻め込む新力號=1日、今帰仁村営闘牛場

粉塵を上げて鸞丸かも(奥)をリングサイドで攻め込む新力號=1日、今帰仁村営闘牛場

 注目のシーの1番戦では4連勝中の鸞丸かもに、昨年6月のデビュー戦を取りこぼし、仕切り直しとなった新力號が果敢に挑戦。角合わせと同時に体重差を生かした新力號が掛け押しで戦況を握ると鸞丸かもを右に左に翻弄(ほんろう)。6分すぎ、新力號が強烈な押し込みで鸞丸かもをリングサイドに詰めると腹取りがさく裂。あわや打倒しの体勢を辛くも脱出した鸞丸かもが戻って応戦するとスタンドからは大きな拍手が湧き起こった。なおも攻め立てる新力號の猛攻を辛うじて耐えていた鸞丸かもだったが体力差はいかんともし難く、リングサイドで再び強烈な腹取りを見舞われて敗走。9分4秒の戦いは新力號が大物の片りんをうかがわせる会心の勝利となった。

 今年の沖縄闘牛、幕開け対戦となった封切り特番戦では元沖縄軽量級全島一清風王道と荒技のパンダ牛彪牙が激突。対戦と同時に彪牙が強烈な掛け技で清風王道を捉え、押し込みで攻め込むと、負けじと清風王道も切り返しで応戦。スタンドの闘牛ファンからは大きな歓声が湧き起こる激闘となった。一気呵成(かせい)に攻め込む彪牙が強烈な掛け押しで清風王道をリングサイドに詰めてここぞとばかりに腹取りをさく裂させると、さすがの清風王道も脱兎(だっと)のごとく大きく敗走し、5分21秒の激戦は掛け押しで攻め切った彪牙の快勝となった。

 軽量級特番戦では小兵の両牛、赤道ちび太と与那国舞力が対戦。リング狭しと動き回る両牛にスタンドも右に左に大揺れとなった。激しい取り合いの中、赤道ちび太の押し込みからの腹取りを、巧みに回り込んで残した与那国舞力が逆襲する展開が続いた。15分を超す一進一退の戦況、これまで果敢に攻め込んでいた赤道ちび太が突然戦列を飛んで敗走し、スタンドがあぜんとする中、15分52秒の激戦は与那国舞力、闘志満々のデビュー戦白星となった。(宮城邦治通信員)

◆きょう、うるま市で新春南部大闘牛大会

 次回大会は新春南部大闘牛大会が3日午後1時から、うるま市の石川多目的ドームで行われる。入場は男性3千円、女性2千円、中高校生は千円、小学生以下は無料。