生物学のデータを情報科学の手法で解析する「バイオインフォマティクス」の2017年度技能者認定試験(日本バイオインフォマティクス学会主催)でこのほど、沖縄県名護市の国立沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)の学生5人が合格した。うち生物資源工学科1年の上地泰慧(たいけい)さん(16)は同試験の最年少合格記録(17歳)を更新した。

バイオインフォマティクス技術者認定試験突破を喜ぶ、沖縄高専の(左から)安藤安則校長、上地泰慧さん、福地聖矢さん、奥田愛未さん、木村碧樹さん、古謝良人さん、池松真也教授=17日、名護市辺野古・同校

 ほかの合格者は福地聖矢さん(19)と奥田愛未さん(21)、木村碧樹さん(21)、古謝良人さん(20)で、全員生物資源工学を学んでいる。

 試験は昨年12月に沖縄を含む全国6会場で実施され、250人中120人が合格した(合格率48%)。沖縄高専によると、受験生は社会人や大学院生が中心。5人は週1回の講習会で過去の問題を解いたり、教え合ったりするなどして試験に備えてきたという。

 上地さんは「情報分野が苦手で、合格は信じられなかった」と喜ぶ。幼い頃から昆虫が好きで、生き物の動きや、遺伝子の働きや特徴を調べるのが好きだったという。「これからの次代に必要な分野。がんや再生医療に興味があるので、将来は医療関係の研究職に就きたい」と希望を語った。

 沖縄高専の安藤安則校長は「今回取得した資格を、自分の夢を実現するための強力なツールにしてほしい」と5人を激励した。

 「生命情報科学」ともされるバイオインフォマティクスは、遺伝子についての膨大なデータをIT技術を使って解析し、医療や新薬開発につなげる。沖縄高専はDNA解析に必要な「次世代シーケンサー」を導入し、研究に活用している。