新春闘牛大会の余韻が残る21日、うるま市の石川多目的ドームでは読谷闘牛大会(主催・読谷闘牛組合 後援・沖縄タイムス社)が行われ、闘牛ファンや観光客らが猛牛の激闘に大きな声援を送った。

仲村(自)勝天(左)に攻め込む壮士郎パンダ

読谷闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

仲村(自)勝天(左)に攻め込む壮士郎パンダ 読谷闘牛大会 対戦結果(左側が勝牛)

 一番盛り上がったのは封切戦。3連勝の壮士郎パンダと闘志満々の仲村(自)勝天が激突した。

 両牛はリング中央で激しくぶつかると、押し込みと取り合いの攻防を展開、闘牛士も両牛の動きに負けじと素早く動き回る戦況となった。

 序盤から掛け押しで攻め立てる勝天に対し、壮士郎パンダも厳しい角使いで応戦。両牛の攻防は一進一退となり、スタンドからは大きな声援が送られた。

 6分すぎ、攻め疲れた勝天の横腹が大きく波打ったのを見逃さず、壮士郎パンダが厳しく攻め込むと勝天がにわかに後退。なおも攻め込むパンダの闘志に押し切られるように勝天が戦列を大きく飛んで敗走。7分36秒の激闘は壮士郎パンダが4連勝と星を伸ばした。

 続くシーの10番戦ではデビュー戦の松力夢空颯が、デビュー戦黒星の川崎片足白タービーと対決。なんとしても白星が欲しい両牛はリング狭しと激しい攻防を展開。スピーディーな戦況にスタンド大揺れとなったが、夢空颯が相手懐に飛び込んで、そのまま押し切ると白タービーがあっという間に敗走。2分45秒の戦いは松力夢空颯のうれしいデビュー戦初勝利となった。

 シーの6番戦では松田ヒーゲーと神村号が激突、両牛は得意の掛け押しから相手懐を狙いながら勝機を探る戦況となった。6分すぎ、松田ヒーゲーが神村号をリングサイドに押し込むと、強烈な腹取りが炸裂(さくれつ)。大きく敗走する神村号を見て、審判席から勝負ありの旗が上がるも、神村号が回り込んで勝負続行となった。

 しかし、ヒーゲーの厳しい攻め込みの前に粘りの神村号がギブアップ、9分45秒の激戦は松田ヒーゲーが3連勝と星を重ねた。

 短期決着と不戦勝が多い大会だったが、闘牛を初めて観戦したという沖縄科学技術大学院大学のメアリー・コリンズ博士は「とてもエキサイティングで楽しかった。素晴らしい文化だと思う。また来たい」と目を輝かせた。(宮城邦治通信員)