心と体に受けた被害の救済措置を国に求めた原告らの切実な訴えは、昨年の沖縄戦国賠訴訟と同じく「前憲法下での国の責任は問えない」ことを盾に退けられた。癒えない苦しみと向き合い続けた平均年齢83歳の原告団は「国はいつまで私たちを翻弄(ほんろう)するのか」「情けない判決だ」と憤った。