体に赤い塗料が塗られ、首にひもが巻きつけられるなど虐待された野良猫が25日、沖縄県宜野湾市真志喜の宜野湾マリーナで保護された。26日現在、病院で手当を受けている。保護した小林恵美さん(46)は「動物も同じ命。むやみに傷つけないで」と訴えている。
小林さんは保護した野良猫の不妊去勢手術やふん尿被害軽減などに取り組む「沖縄野良猫TNRプロジェクト」の代表。小林さんが野良猫の多い同マリーナを清掃していた20日午後、虐待された猫を見つけた。警戒されたため、保護に成功したのは5日後だった。首に巻かれたひもは、皮下が見える程に食い込んでいた。
同マリーナでは昨年10月、子猫が首、腰におもりをつけられたまま、川に放置され、死んだ状態で発見された。その他、同年12月には市内の森川公園でも、腰にひもをくくられた野良猫が保護されるなど、度々野良猫が虐待の被害にあっているという。
小林さんは「野良猫も動物愛護法で『傷つけてはいけない』と守られている。たくさんの人に知ってもらい、啓発できれば」と話した。