地域づくりに挑む団体を支援しようと、地方新聞46紙と共同通信が設けた「第8回地域再生大賞」が27日決まった。大賞(副賞100万円)は、主婦らが農産物の加工・販売に取り組む「陽気な母さんの店」(秋田)に、準大賞(同30万円)には地域で子育てを支援する「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」(東京)と、若者の起業を後押しする「おっちラボ」(島根)を選んだ。沖縄県内からは民営の図書館で子どもの居場所づくりに取り組む「にじの森文庫」(那覇市)と、琉球王朝時代の花の都だった首里で、地域づくりにミツバチを活用する「首里まちづくり研究会」(同)が優秀賞に輝いた。

にじの森文庫館長の伊志嶺幸美さんと子どもたち=那覇市松川

首里まちづくり研究会理事長の伊良波朝義さん(右)と事務局次長の新垣伝さん=那覇市首里金城町

にじの森文庫館長の伊志嶺幸美さんと子どもたち=那覇市松川 首里まちづくり研究会理事長の伊良波朝義さん(右)と事務局次長の新垣伝さん=那覇市首里金城町

 東北地方の団体が大賞を受賞するのは初。若者が新たな漁業の姿を目指す「フィッシャーマン・ジャパン」(宮城)は、特設の奨励賞(同20万円)に決まった。2月9日に都内で表彰式・シンポジウムを行う。

◆子集う自由な図書館 ーにじの森

 にじの森文庫は2016年9月、那覇市松川にオープンした民営の子ども図書館。図書館だが、静かにするとか、走り回ってはいけないなどの決まりはない。子どもの居場所として週2日開館し、土曜日は30~40人、平日も20人前後が訪れる。代表の糸数未希さん(45)は「学校や家とは違う、自由度の高い子どもの居場所を地域につくりたかった」と説明する。

 今後は開館日を増やしたり、大人も楽しめる地域の交流場所として発信していきたい考えだ。館長の伊志嶺幸美さん(46)は受賞を喜び、「間口を広く、敷居は低く。おせっかいな近所のおばあちゃんの家みたいな感じで、誰でも来られる場所にしたい」と語った。

◆「水の都」復活へ弾みー 首里まち研

 2005年12月に建築士や住民らが集まって設立した首里まちづくり研究会は、これまでに首里城周辺に4カ国語の遊覧説明板を設置するなど、古都・首里のまちづくりに関する事業の企画・提案を積極的に行ってきた。15年からは「首里ミツバチ・花いっぱいプロジェクト」と題して、地域の人に花を植えてもらい、ミツバチを飛ばして蜂蜜を作り、カフェなどの周辺店舗で蜂蜜を使ったメニューを提供する取り組みも始めた。

 理事長の伊良波朝義さん(50)は「琉球王朝時代、花と緑にあふれ、水の都だった首里を取り戻そうと多くの人が動いている。受賞を励みに、ますます頑張らないといけないとの思いを強くした」と話した。