年末に、中堅の歌人の歌集が相次ぎ出版された。まず、川野里子の「硝子(がらす)の島」(短歌研究社)。〈ゆふぐれに思へばオセロの白い石、原子力発電所島国かこむ〉。東日本大震災前後の局面や、老いた母親をはじめとする身辺を独自の感覚で詠む。