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名護市長選:基地、交付金、振興、くらし…投じる1票 悩む有権者

2018年2月1日 12:10

 【名護市長選取材班】新基地建設を拒否する現職の稲嶺進さん(72)と、振興策のまちづくりを強調する新人で元市議の渡具知武豊さん(56)が激しく競り合う名護市長選は、投票まであと4日に迫った。無党派層への浸透を図る選挙終盤だが、20年以上も続く基地問題に「反対しても基地は造られる」「過去の振興策でも街は変わらなかった」と諦めの声も漏れる。投票先を決めかねる市民の思いを聞いた。

(イメージ写真)投票

 新基地建設現場が見渡せる名護市瀬嵩。農業を営む男性(72)はこれまで稲嶺さんを支持してきたが、護岸工事の着工で「もう止められないのでは」と心が揺れている。

 自身の生活の場に目を戻すと、下水道や道路整備が不十分。条件付き容認を打ち出す辺野古などに、国から直接投じられる「見返りの金」が目に付く。

 頻発する米軍機事故で不安は高まるが、再編交付金への期待もある。「今回は本当に悩んでいる」と声を落とした。

 シャッターを閉めた建物が目立つ名護市街地。2010年に北部振興対策事業で市営市場が再開発されたが、郊外の大型商業施設に向かう客足は止まらない。

 店舗経営の40代男性は「子どもを遊ばせながら買い物できる商業施設にはかなわない」と苦笑いを浮かべた。

 両候補の支援者が店をひっきりなしに訪れ、支持を呼び掛けてくる。十数枚の公約ビラにも目を通すが、両者とも似たような公約に映る。「親子連れが喜びそうな施設を造ろうにも、市街地には空いた土地がない。誰が市長をやっても同じという思いもある」とつぶやいた。

 市大北に住む女性(45)は「ごみの分別が細かく、ごみ袋も高い」と主張する渡具知さんには賛同する。18歳になった娘も「中国が攻めてくるから基地はあった方がいい」と言う。

 それでも、豊かな自然を壊してまで造る基地が正しいとは思えない。「基地も生活もまちづくりもある。誰に投票するかは最後の最後まで考えたい」と話した。

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