舞台芸能の振興に寄与する個人、団体を表彰する松尾芸能賞(松尾芸能振興財団主催)の第39回受賞者が15日、発表された。琉球芸能の実演家で国立劇場おきなわの芸術監督の嘉数道彦さん(38)が舞踊部門の新人賞に選ばれた。大賞は坂東玉三郎さん。
嘉数さんは実演家として活動しながら、新作組踊や古典芸能を初心者向けにかみ砕いて紹介する作品制作など、劇作と演出で30以上の舞台を手がけてきた実績が評価された。
これまで県内からは、1983年に歌三線の人間国宝である照喜名朝一さんが特別賞、2003年に琉球舞踊家の佐藤太圭子さんが優秀賞を受賞している。