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追想の平敷屋エイサー 60年前、沖縄で米兵が撮影した写真を発見

2018年2月24日 05:00

 1958~59年、米軍キャンプ・コートニーに駐留した元海兵隊音楽隊員のリチャード・ディック・ブルースさんが沖縄滞在中に撮影した写真の中から、平敷屋エイサーの演舞の様子が写った1枚が見つかった。うるま市教育委員会によると、市が所蔵するエイサーの写真では最も古い写真。専門家は「この年代のエイサーの写真は少なく、撮影時期や撮影者が分かるという点でも貴重な資料だ」としている。(中部報道部・大城志織)

リチャード・ディック・ブルースさんが、1958~59年頃撮影した平敷屋エイサーの様子。中央付近の旗には「平敷屋青年団」と記されている(うるま市教育委員会所蔵)

うるま市教育委員会が所蔵する写真を確認する平敷屋エイサー保存会の東武事務局長(左から2人目)=1月29日、うるまし市与那城の海の駅あやはし館

リチャード・ディック・ブルースさんが、1958~59年頃撮影した平敷屋エイサーの様子。中央付近の旗には「平敷屋青年団」と記されている(うるま市教育委員会所蔵) うるま市教育委員会が所蔵する写真を確認する平敷屋エイサー保存会の東武事務局長(左から2人目)=1月29日、うるまし市与那城の海の駅あやはし館

 平敷屋エイサー保存会は1月29日、写真を所蔵するうるま市教委の担当者と共に確認した。

 2016年、当時米国ネバダ州に住み77歳だったリチャードさんが来沖。うるま市教委に281枚を寄贈した。そのうち唯一、エイサーの様子が写っていた。平敷屋エイサーの装束を身にまとい、旗頭には旧コザ市の市章が掲げられ、その下の旗には「平敷屋青年団」の文字が確認できる。建物の屋上まで多くの人で埋め尽くされ、エイサーが娯楽として地域の人に親しまれていたことが分かる。日時や場所は不明だが、保存会は「会場は諸見小学校(沖縄市)で、平敷屋西の青年会ではないか」と推測している。

 当時24歳だった保存会の宮城松生名誉会長(83)は「諸見小学校で、平敷屋西のメンバーとしてハントゥー(酒がめを2人で担ぐ役)をしたのが記憶にある」と振り返る。「当時のエイサーの写真は少なく、記録があったのかと驚いた」と喜ぶ。東武事務局長(70)は「今後も平敷屋エイサーを撮影した古い写真を集め活動に生かしたい」と話した。

 保存会のメンバーと共に写真を確認したうるま市立海の文化資料館学芸員の前田一舟さん(43)は「一般の人がカメラを持つことが難しい時代。米軍人が当時の市民の生活の様子を撮影した珍しい写真だ」と強調。281枚の写真の半数以上は場所など詳細な内容が判明しておらず「当時の体験者の声や地元、学校教育などと連携しながら解明していきたい」と語った。

 戦前、戦後の写真約2万点を収蔵、公開する那覇市歴史博物館には、今回の発見例と似た点が多い「エイサー大会」の写真がある。ただ、撮影日時や場所は不明だった。同館の学芸員、外間政明さん(50)は「同様の写真は少なく、撮影者の経歴から時期を探れる点も貴重だ。当時を知る人の記憶に触れ、昔の暮らしぶりを聞く呼び水になる」と意義を話した。

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