【石垣】石垣市は16日、同市へのふるさと納税の2015年度の寄付額が沖縄県内自治体で過去最高の6457万円(14日現在)に達したと発表した。寄付から特産品選択まで一括して行える特設サイトを開設し、昨年の10倍を超える額が集まっている。市は「財政、経済面でいい効果が出ている」としている。
「石垣市ふるさと納税特設サイト」は、寄付1万円ごとに4千円相当の特産品を選べる仕組みで、観光客に人気の石垣牛やフルーツジュース、工芸品など約50点をそろえた。
クレジットカード決済ができ、寄付者はインターネットショッピングの感覚でふるさと納税ができる。
サイト開設後の今年9~11月の寄付額は3571万円で、前年同期(330万円)の10・8倍。寄付件数も5・5倍に増えている。
ふるさと納税は今年4月から減税の上限が2倍になり、手続きも簡素化し、利用者が増加。全国の自治体では、特産品などの「特典」を充実させる取り組みが進んでいる。
市によると、全国では寄付額が億単位になる自治体が増加する一方、県内での取り組みは広がっていないという。
中山義隆市長は「納税とともに約2500万円分の特産品購買効果があった。魅力ある商品を増やし、全国に石垣島をアピールしたい」と強調している。