沖縄空手

道具使う攻防に磨き 父光太郎氏の背中追い40年「楽しいから」

2018年3月20日 19:46

【次代の肖像】伊波光忠館長(46) 琉球古武道琉棍会 守道館総本部

 うるま市田場にある琉球古武道琉棍(りゅうこん)会・守道館総本部の伊波光忠館長(46)=教士七段=が古武道を始めたのは幼稚園のころ。会長である父光太郎氏(79)=範士十段=の指導する姿を目にして自ら“弟子入り”した。さまざまなスポーツで鍛えた体躯(たいく)は身長180センチ。背は光太郎氏を追い越したが「父は永遠の憧れ」と今も尊敬の念を隠さない。「父がこだわってきた伝統的な型の美しさと実践的な技を引き継いでいきたい」と意欲を燃やす。(学芸部・高崎園子)

棒を構える琉球古武道琉棍会・守道館総本部の伊波光忠館長。2009年に開かれた沖縄伝統空手道世界大会では優勝を果たした=うるま市田場(古謝克公撮影)

光忠館長(右)に稽古をつける光太郎会長。光忠館長は「父の一声で身が引き締まる」という

子どもたちを指導する光忠館長

棒を構える琉球古武道琉棍会・守道館総本部の伊波光忠館長。2009年に開かれた沖縄伝統空手道世界大会では優勝を果たした=うるま市田場(古謝克公撮影) 光忠館長(右)に稽古をつける光太郎会長。光忠館長は「父の一声で身が引き締まる」という 子どもたちを指導する光忠館長

 光太郎氏が現在総本部のある自宅屋上に道場を開いたのは1973年。無口で、家庭ではほとんど古武道の話をすることがなかった。天井から聞こえる音に誘われて屋上に登り、稽古をつける姿を目にしたときは驚いた。

 テレビで見ていたブルース・リーやジャッキー・チェンのようなかっこ良さ。門下生の大人たちも優しく、幼稚園生ながら古武道を教えてほしいと自ら申し出た。当時意味は理解していなかったが「親子だがこれからは師弟でもある」と言われたのを覚えている。小学校から高校まで野球、剣道、バスケットと部活動でさまざまなスポーツに挑戦しながら古武道を途切れることなく続けてきた。

 「武器術」である古武道は棒、サイ、ヌンチャク、トンファー、エークなどの道具を使うのが特徴。光忠館長が強く引き付けられているのは、道具を使った相手との攻防だ。棒やエークなど長尺の道具では、体格差が強さに関係ないところも興味深い。

 40年間続いているのは「楽しいから」。光太郎氏が、強制するのでなく、そばで見守ってくれたのも大きい。技を磨くごとに父に近づいている手応えをつかんでいる。

 32歳で総本部の館長を引き継いだ。道場は県内に5カ所だが、北米、南米、欧州、オセアニアにも広がっている。年2回、海外へ指導に出向く。「野球少年がプロ野球選手を迎えるように貪欲に指導を仰いでくる。古武道熱がどんどん上がっているのを感じる」

 海外への広がりを喜びつつ、「足元の沖縄にもっと古武道を根付かせたい。認知度を上げ、人口を増やしたい」と気負い立つ。

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