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アジア全域の報道、沖縄で傍受 2006年返還の米軍施設はCIA拠点

2018年4月6日 07:55

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】読谷村にあった米軍瀬名波通信施設が米中央情報局(CIA)の海外最大の盗聴拠点だったことが、公開された内部文書で裏付けられた。アジア全域のラジオやテレビの放送、新聞のファクス送信を傍受。1980年代には1カ月に最大135万語のリポート、数百時間のテレビ録画を米本国の本部に送っていた。沖縄メディアや政治家に対する批判も含まれていた。

在沖基地や人工衛星の間の交信を示す概念図

 瀬名波通信施設は49年に開設され、CIAの海外放送情報サービス(FBIS)と呼ばれる部門が運営した。主に日本や中国、ベトナム、ソ連の放送を24時間態勢で傍受していたことが知られている。

 FBISの月報や沿革文書によると、職員は対象国で軍事パレードなどがあると、政府や軍高官の顔写真を複写。諜報(ちょうほう)活動に使うため、データベース化していた。

 職員のうち米国人は少数で、大半は日本や別の国出身の翻訳官だった。海外の新聞広告でも募集し、台湾やフィリピン、オーストラリアで面接していた。施設が攻撃されることも想定しており、屋内に職員の避難所が設けられていた。

 FBISは同じ読谷村のトリイ通信施設に駐留する陸軍特殊部隊グリーンベレー、楚辺通信所の米国家安全保障局(NSA)とも密接に連携していた。

 NSAも沖縄を諜報活動の「最前線」と位置付けていたことが、2016年の本紙報道で分かっている。

 瀬名波通信施設は日米特別行動委員会(SACO)合意に基づいて06年に返還された。アンテナなどの設備は大半がトリイに移設されたが、一部は現地に残っている。

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