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沖縄電力には移設要請していた 辺野古の送電塔、高さ制限超過 沖縄高専と対応に落差

2018年4月10日 07:47

 辺野古新基地の完成後に設定される周辺の建造物高さ制限を、沖縄電力の既存の送電鉄塔が超えていることが分かった。沖縄防衛局は沖電に移設を要請し、費用の負担を申し出た。同様に高さ制限を超えている沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)には説明もしておらず、対応に落差が生じている。(北部報道部・阿部岳)

名護市辺野古に立ち並ぶ鉄塔。右奥は新基地建設作業が進む米軍キャンプ・シュワブ沿岸=8日(小型無人機で撮影)

辺野古新基地の制限表面

名護市辺野古に立ち並ぶ鉄塔。右奥は新基地建設作業が進む米軍キャンプ・シュワブ沿岸=8日(小型無人機で撮影) 辺野古新基地の制限表面

 航空機が安全に離着陸するため、飛行場周辺には建造物の高さ上限として「制限表面」という面が設定される。米国防総省が策定した統一施設基準書(UFC)によると、辺野古新基地の場合は滑走路の周囲2286メートルに制限表面の一種である「水平表面」を設ける。この範囲内では標高約55メートルを超す建造物は禁じられる。

 名護市辺野古のこの範囲に建つ送電鉄塔は本紙が把握した限りで13カ所。沖電によると、これらの鉄塔の標高は60~100メートルほどで、いずれも高さ制限を超える可能性が高い。

 防衛局は新基地着工後の2015年8月、供用開始までに鉄塔と電線を移設するよう沖電に要請。すでに基本設計を済ませた沖電は「公的機関の要請で移設した場合は費用負担を求めている」と説明した。

 対象となる鉄塔の数や工期、総事業費、国道329号地下に埋設するのかどうか、などの詳細は「防衛局との契約で守秘義務がある」として明らかにしなかった。

 沖縄高専も既存の校舎や学生寮が同じ高さ制限を超過し、危険空間内に取り込まれる。防衛局は鉄塔の危険性を認識し沖電に移設を要請しながら、学生と職員計921人が過ごす高専には説明していない。高専によると、本紙報道で高さ制限超過が明らかになった9日も防衛局から連絡はなかったという。

 防衛局は本紙取材には「米側の基準、国内関係法令の規定に基づいて適切に実施する」などと述べるにとどめている。

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