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会話できないレベルでも「いつもより静か」 騒音悩む住民ら 嘉手納基地で24時間調査

2018年4月13日 09:12

 【嘉手納・北谷】深刻化する騒音被害を明らかにしようと、嘉手納爆音訴訟原告団の嘉手納支部(福地勉支部長)は12日午前6時から嘉手納基地周辺の嘉手納町屋良の住宅屋上で、米軍機の騒音や飛行形態を把握する初めての24時間調査に入った。午前10時22分、F35戦闘機が会話がほぼ不可能なレベル(100デシベル)の離陸音を響かせたが、周辺住民からすると「いつもよりずっと静かな一日」。原告自らが24時間の調査をするのは、第1次訴訟の提訴から36年で初めての試み。

夜を徹して米軍機の飛行状況を調査する嘉手納爆音訴訟原告団のメンバー=12日、嘉手納町屋良

 原告らは、ビデオカメラで記録しながら測定器で騒音を調査。午前7時ごろにP3C哨戒機が、救急車のサイレン音ほどの86デシベルを出して住宅地近くの誘導路を走ると「石油ストーブの点灯直後のような臭い」(調査員)が周辺に漂った。約1時間後は、F15が最大97デシベルのごう音をうならせて立て続けに離陸した。

 午後は天候が悪化し、いつもは着陸時の急旋回で爆音を響かせるというF35も静かに滑走路へ直行。ただ、原告の女性(71)=町屋良=は「こういう調査のときに限って米軍は静かになる。調査があるからでは」といぶかった。

 「何かやらなければ、と思った」。記録係を担った池原勲・嘉手納副支部長(75)=同=は力を込める。町民の約3人に1人が原告。騒音が激しい屋良は四方八方で耳をつんざく音が響き合う。「嘉手納に住み75年だが、F35が暫定配備された昨年秋からは未経験のひどさ」と憤った。

 夕方からの調査はシニア世代から働き盛り世代にバトンタッチ。午後6時に仕事が終わり調査に駆け付けた原告男性(45)は「地元の負担は明らかに増えているのに負担軽減という言葉ばかりが出る。政府は頼れないので自分たちでやるしかない」と語った。男性は午前2時まで調査を続けるという。 

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