孔子をまつる那覇市の久米至聖廟(しせいびょう)(孔子廟)のために市管理の土地を無償提供することの是非が問われた訴訟では、廟をどのような場所と位置付けるかが判断の分かれ目となった。那覇地裁は文化や観光面での価値に言及しつつも、儀式を行う宗教的な施設で、政教分離の原則に反すると結論付けた。

 原告側の代理人弁護士は「孔子廟は宗教的性質を帯びていることが認定された」と強調。「那覇市が宗教的なものに深く関わってきたことは大きな問題だ」と述べた。

 現在の廟は2013年にできたものだが、起源は1600年代、中国から渡来し、琉球王朝の発展に貢献した久米三十六姓が暮らした久米村にある。県立博物館・美術館の田名真之館長によると、...