那覇ハーリー(5月3〜5日)を前に、大会の成功と五穀豊じょうを祈願する恒例の催し「ハーリー由来まつり」(主催・豊見城龍船協会=金城豊明会長)が4月29日、豊見城市の沖縄空手会館近くの豊見瀬御嶽で開かれる。今年は奉納演武とともに、地元から沖縄空手道剛柔流琉翔会総本部(瀬名波重敏会長)=同市豊見城=が空手演武を披露し、那覇や泊、久米のこぎ手たちを激励する。本番が迫る中、門下生たちは演目に組む型の稽古に汗を流している。(運動部・又吉健次)

セイエンチンの型を披露する瀬名波重敏会長=豊見城市・沖縄空手道剛柔流琉翔会総本部(金城健太撮影)

昨年のハーリー由来まつりでは、エークを使った「津堅砂掛けのエーク」が演武された=豊見城市(赤嶺浩氏提供)

瀬名波重敏会長(中央)と門下生=豊見城市・沖縄空手道剛柔流琉翔会総本部

セイエンチンの型を披露する瀬名波重敏会長=豊見城市・沖縄空手道剛柔流琉翔会総本部(金城健太撮影) 昨年のハーリー由来まつりでは、エークを使った「津堅砂掛けのエーク」が演武された=豊見城市(赤嶺浩氏提供) 瀬名波重敏会長(中央)と門下生=豊見城市・沖縄空手道剛柔流琉翔会総本部

 シュッ、シュッと道着のこすれる音、「エイッ」の気合が響く沖縄空手道剛柔流琉翔会総本部。瀬名波会長が、門下生の姿勢を直し、手の位置を細かく修正する。演武の本番が近く指導にも熱が入る。

 本番では門下生10人が厳かな舞台に立つ。演目はゆったりとした型で動作を合わせやすく見た目も美しい「セイエンチン」、優雅な動きの「セーパイ」、力強い「セーサン」など。このほか棒術「周氏の棍」も組んだ。

 こぶしの握り型や呼吸法の指導にも力を入れている。瀬名波会長は門下生を前に自ら型を打ち、模範を示した。「弟子が最後までしっかりと演武できたら、うれしい。多くの人たちの前で披露することで度胸もつくし、空手の実力も伸びていく」と地元として恥じない演武を求めた。

 カナダやロシア、オーストラリア、インドなど世界各国で指導してきた瀬名波会長は「空手は世界に通用する沖縄の文化。ハーリー由来まつりの場で、多くの人にその魅力を知ってほしい」と話した。

昨年 信武舘が大役

 昨年のハーリー由来まつりでは、豊見城市根差部にある沖縄小林流空手道無拳会・琉球古武道信武舘が、同市嘉数に伝わる「嘉数棒」、ハーリーで使うエーク(かい)を用いる「津堅砂掛けのエーク」などを披露した。赤嶺浩会長(63)は「地域の人に知ってもらうことで空手や古武道の普及にもつながる」と話す。

松林流は奉納演武

 まつりでは那覇・泊・久米のこぎ手を代表して、平良慶孝・世界松林流空手道連盟会長(74)の門下生が奉納演武を行う。平良会長は「ハーリー会場での無事故を願って空手演武している。今年も安全に大会が行えたら」と思いを語った。