【沖縄】22日の沖縄市長選で2期目の当選を果たした桑江朝千夫氏(62)は23日、沖縄タイムス社のインタビューに応じ、市政運営の抱負などを語った。(聞き手=中部報道部・比嘉太一)
-勝因は。
「これまでの4年間で、雇用が増加し、企業を中心に市民が市の活力を実感した結果が勝利につながった。待機児童問題についても2019年度に5400人の受け皿を目指すという具体的な策を打ち出したことも結果につながった」
-真っ先に取り組んでいきたい政策は。
「1万人アリーナの建設に向けて、すぐに担当課と予算の打ち合わせをし、進めていく。待機児童問題も注目された選挙だった。すでに本年度の当初予算で待機児童関連の費用も計上している。今後は保育士確保の方法や処遇改善についても検証したい」
-1万人アリーナの構想の課題や展望について。
「今後、建設に関して政府が協力してくれるのかの交渉をしていく。また、施工側に対しても費用を削減できるかの交渉をする。20年10月に完成を目指しているが、早ければ早いほど、経済波及効果も高まる」
-投票率が過去最低だった。
「政治家の責任だと感じている。投票率が50%を下回ったことは残念で反省すべきだが、得票数が前回より増加したことに対しては私の政策を市民が理解してくれたと思っている」
-基地問題について
「米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練や旧海軍駐機場の使用などは、米軍にさせない姿勢で取り組む。また、外来機の飛行ルートに関しても市街地を飛ばないよう市民に配慮した訓練実施を防衛省、沖縄防衛局に求めていく」
-2期目の決意を
「経済活動が活発となると税収が上がる。それを福祉や教育に充てる力が付く。今後も創業支援やアリーナ建設など積極的に財政投資をしていきたい。税収が増えた分をしっかりと社会福祉や教育に充てたい」